海外で活躍する日本人サッカー選手のリーグ適性
海外で活躍している日本人サッカー選手のリーグ適性について考えてみると少し興味深いですね。
近年海外に移籍する選手が増えてきているのですが、やはりその国々のリーグの特性があり、その国のリーグに適応可能な選手とそうでない選手がはっきりしているような気がしています。
中村俊輔選手が以前話していたように、イタリアの中堅クラブは中盤を省略したサッカーをするチームが多いため、テクニカルに重きをおく選手はあまり評価されないと。
逆に現在、スペインリーグエイバルで活躍中の乾貴士選手はそのテクニカルなプレースタイルとリーグの特性がぴったり合っているようであり、チームでもレギュラーポジションを奪いつつありますね。
ボールポゼッションやテクニックを重視するスペインのサッカースタイルと乾選手自身の志向がマッチしているのではないでしょうか。
シュートの精度をもう少し上げていけばゴール数という目に見える結果がさらに上乗せされ、さらにスペイン国内のビッグクラブへステップアップする可能性が高そうです。
一方フランクフルトの長谷部誠選手はドイツという勤勉な国家のサッカースタイルに非常にフィットしているように感じます。
ドイツはヨーロッパのなかでも財政状態が良く、国民が非常にまじめですね。
その性格がサッカースタイルに現れているとも言われ、スペインのようなポゼッションを重視するようなスタイルでは無いですが、個々のフィジカルと組織力の高いサッカーを展開します。
ドイツで活躍する日本人が多いのは国民気質が似ているという要素が関係しているのではないかとも考えられますね。
長谷部選手にはドイツに残って指導者としても活躍して欲しいと思います。
このようにヨーロッパの国によってもサッカーの文化が異なり、その選手のプレースタイルなどの特性によってリーグ適性がやはりあるのではないかと思われます。そういった目線でサッカー選手の移籍情報を眺めてみるのもまた一つの楽しみではないだしょうか。メッシがセリエAでプレーしているのは何だか想像出来ないし、中田英寿氏がスペインリーグでプレーするのもやはり何だか想像出来ないですね。