久保建英選手はなぜあのようなスーパープレーを繰り出せるのか?

カタルーニャ地方

レアルマドリードで活躍する久保建英選手の凄さはどこにあるのか?

Fcバルセロナの下部組織で幼少期を過ごし、18歳にして日本代表にデビュー。
今やあのレアルマドリードでジダン監督の下、プレシーズンマッチに出場している、まさに漫画の世界のようなステップアップを歩んでいる日本サッカー界の至宝といっていいでしょう。

その久保選手のプレースタイルは非常にテクニックに溢れ、ドリブル、パスセンス共にハイレベルである事に疑いの余地はありません。

あのレアルマドリードのプレシーズンマッチであたかも数年前からプレーしていたかのような華麗なプレーをする事が出来るのはなぜなのか?
筆者の視点でそのすごさを考えてみたいと思います。
 

①ボールコントロールが卓越している

そんな事当たり前ではないかと思われるかもしれませんが、この点が非常に大きいと考えています。

サッカーというスポーツはチーム・試合のレベルが上がるほど、試合中の色々なスピードが上がってきます。純粋にプレーヤーが走るスピードもそうなのですが、代表的なものがパススピードですね。
レアルマドリードのような世界的なクラブであれば、そのパススピードもトップクラスでしょう。

久保選手はその中に入っても、自分に入るきわどいパスを何のストレスもなくコントロールしていますね。
そのボールコントロールの自信から、ボールを受ける前にもよく周りを見る事が出来るようになり、好プレーの好循環が生まれているように見受けられます。
 

②ボールを直視する時間が少ない

①のボールコントロールと関連しますが、久保選手は非常に相手選手の動きを見ながらプレーをしています。

相手選手の重心や、ポジショニングを常に見ており、一瞬のスキを逃さない動きをしていますね。
そんな事も誰でも出来るのではと思うかもしれませんが、ボールを保持しながら相手の動きを見てプレーするには、当然トレーニングを積み重ねる必要があります。

ボール(自分の足元)をずっと見ながらドリブルをしているようでは、そのようなプレーは出来ないでしょう。ボールを間接視野でとらえながら、ドリブル・パスのプレーを選択しなければ、あのようなプレーは生まれないでしょう。
 

 

③神経系統が発達している

久保選手は決して大柄なプレーヤーではなく、フィジカルコンタクトもそれほど強い選手ではないでしょう。
ですが、脳が意思を決定してから、ボールを蹴る、身体を動かすまでのスピードが並みの選手よりも速いですね。

ゴールシーンにも良く表れていますが、膝から下の振りも非常に速いため、ディフェンスの選手はシュートのブロック、パスカットを狙ってもタイミングがずれるような感覚に陥るのではないでしょうか。

幼少期からのアジリティ強化のトレーニングによるものではないかと思います。
 

④海外(ヨーロッパ)の環境に幼少期から適応している

この要素も大きいでしょう。まず言葉の壁が無い事が大きいですね。
チームメンバーや監督と多くのコミュニケーションを取る事が出来るため、精神的にも余裕が生まれるでしょう。
この点はバルセロナのカンテラで長期間様々な国籍の選手達と共にトレーニングをしてきた成果と言えるのではないでしょうか。

人によって久保選手の凄さ・うまさの感じ方は異なると思いますが、筆者の視点での凄さをご紹介させてもらいました。
これから久保選手が試合で活躍する映像がたくさん流れると思うのですが、なぜ凄いのか?という事を考えながら試合を見てみるとサッカー観戦の面白さが増してくるかもしれません。

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